パロサントの心地よい香りに癒されたいけれど、いざ火をつけるとすぐに消えてしまう。そんな経験をお持ちではないでしょうか?今回は、なぜパロサントがすぐ消えるのか、そしてそれをどう対策すればよいのかについて説明します。
パロサントがすぐに消える理由とその対策方法
パロサントとは?
パロサントは南米原産の香り高い木で、「聖なる木」とも呼ばれます。独特の甘くウッディーな香りが特徴で、儀礼の場や、空間の雰囲気を切り替えたいときに使われてきました。
パロサントそのものの基礎は「パロサントとは|特徴・香り・使い方の基本」で解説しています。
夜に焚く場合の注意点は「パロサントを夜に焚くなら|就寝前の香りの楽しみ方と注意点」でまとめています。
パロサントがすぐに消える4つの原因
まず結論からお伝えすると、パロサントは火が消えやすいのが普通です。お香や線香と違って助燃剤を含まない天然の木なので、燃え続けずに自然と火が消えるのは故障でも不良品でもありません。そのうえで、極端に火が持たない場合は次の4つが原因として考えられます。
① そもそも自然に消えやすい木である(仕様)
パロサントは樹脂を多く含む生木を乾燥させたもので、燃焼を持続させる加工がされていません。「数十秒燃やして煙を楽しみ、消えたらまた付ける」が本来の使い方です。
② 湿気を吸っている
パロサントは湿気を吸いやすく、湿った状態では火がつきにくく、ついてもすぐ消えます。梅雨時期や浴室近くでの保管は要注意です。
③ 着火が浅い
ライターで数秒あぶった程度では表面しか燃えていません。目安として30秒〜1分、先端全体に火が回るまでしっかり着火するのがコツです。
④ 樹脂(油分)の個体差
同じ袋の中でも油分の多い枝と少ない枝があります。断面に濃い飴色の樹脂の帯が見えるものは香りも燃焼も良好で、白っぽくスカスカのものは消えやすい傾向があります。
パロサントがすぐに消える問題の対策
パロサントがすぐに消える問題に対する対策は主に以下の2つです。
湿度を管理する
パロサントを保管する際には、湿度を適切に管理することが重要です。湿度が高い場所で保管してしまうと、パロサントが湿気を吸収してしまい、燃やす際にすぐに消えてしまいます。そのため、湿度が低く、通気性の良い場所で保管することを推奨します。
十分に乾燥させる
パロサントを燃やす前には、十分に乾燥させることが重要です。十分に乾燥していないパロサントは、火がつきにくく、また一度火がついてもすぐに消えてしまいます。そのため、パロサントを使用する前には、乾燥させるための時間を確保することが大切です。
パロサントの効果的な燃やし方
パロサントを最大限に活用するためには、正しい燃やし方を知ることも重要です。以下にパロサントの効果的な燃やし方を説明します。
なお、浄化を目的に焚く場合の全体の流れ(準備 → 着火 → 煙を行き渡らせる → 消火 → 換気)はスモージングの基本的なやり方にまとめています。手順の全体像を先に押さえておくと、どこでつまずいているか特定しやすくなります。
- パロサントの一端に火をつけます。ライターやマッチで、先端全体に火が回るまで30秒〜1分ほど燃やしてください。
- しっかりと燃えたら、火を吹き消します。そうするとパロサントから煙が出始めます。火を消したあとは、灰皿や香皿など火を避けられる安全な場所に置いてください。この煙をくゆらせて空間の切り替えに用いる使い方が、古くから伝えられてきました。
- 煙が出なくなったら、再び火をつけて繰り返します。
1本でどれくらい使えるかは「パロサント活用ガイド: 一本あたり何回使えるの?」で解説しています。
火を付け直す回数が増えると、焦げたようなにおいが気になることがあります。においの原因と対処についてはパロサントが臭いと感じる5つの理由と対処法をご覧ください。
それでも消えるときの追加テクニック
基本の対策をしても火が持たない場合は、次の方法を試してみてください。先端をナイフで斜めに削ると表面積が増えて樹脂も露出し、格段に火がつきやすくなります。着火はターボライターやガスチャッカーで先端全体を炙るのが確実です。また、焚くときはエアコンや窓からの風が直接当たらない場所に香皿を置きましょう。湿気てしまったスティックは、風通しの良い日陰で数日乾かすと復活します。
チャッカマンについては、実際にライターからチャッカマンに替えた経緯も書いています。
「すぐ消える」を減らす定番アイテム
油分(樹脂)が豊富で個体差の少ない、販売実績のあるパロサントを選ぶと「すぐ消える」問題自体が起きにくくなります。当サイトでも実際に使用している定番はこちらです。
風よけと灰受けを兼ねられる大きめの香皿もセットで使うと、安全に安定して焚けます。
よくある質問
何度も火を付け直すのは問題ない?
まったく問題ありません。パロサントは1回で燃やし切るものではなく、数分焚いては消し、繰り返し使うのが一般的です。1本あたりの使用回数の目安は以下の記事で解説しています。
逆に、火を正しく消す方法は?
使い終わったパロサントの安全な消し方(途中で消す方法含む)はこちらにまとめています。
火の消し方の手順は「パロサントの正しい消し方を解説!プロのテクニックを学びましょう」で扱っています。
まとめ
パロサントの火がすぐ消えるのは、そもそも助燃剤を含まない天然の木だからです。故障でも不良品でもありません。そのうえで極端に火が持たない場合は、湿気・着火の浅さ・樹脂の個体差の3点を見直してください。着火は先端全体に火が回るまで30秒〜1分が目安です。それでも消える場合は、先端を斜めに削る方法が有効です。

